『ミイラ怪獣ドドンゴ』編 |
組立説明書のパーツリスト上で誤りがございます。
頭部周辺部品にある R2と記載しております火焔パーツですが、
正しくはR1のパーツです。
パーツ本体の刻印は“R1”となっておりますので、刻印に合わせて
作業をお願い致します。
間違いのご指摘ありがとうございました。
それではドドンゴ完成までの注意点と手順を解説したいと思います。
組み立て作業に入る前に一度目を通して頂ければ幸いです。
【表面処理剤プラサフの種類】
下地塗料は塗装のベースになる訳ですから疎かにしてはいけません。
サフの粒子が細かくレジンの表面に対し強い食いつきと丈夫な塗膜を形成する物を
選びましょう。
基本的にはソフト99のプラサフ(グレー)が安価で入手しやすく、塗膜の強度も
十分ですが、怪獣等の表面が凸凹しモールドの角が立っている場合はスポット50や
フィックスプライマーがお薦めです。
価格はスポット50が1,800円、フィックスプライマーが2,940円とかなり高額ですが、
工業用サンプル品にも使われている下地塗料で塗膜の強さは抜群です。
フィックスプライマーは模型専門店や通販でも購入でき、スポット50は12本単位なら
複合資材株式会社に直接注文、単品なら怪物屋さんで購入可能です。
複合資材株式会社
http://www.fukugoshizai.co.jp/allproducts/surface/surface_spot50.htm#spot50
【ゲートのカットとパーティングラインの整形】
ありますので、精密ニッパーとダイヤモンドポイントできれいに整形します。
パーツの合いを確認したら主要な部分をエポキシ系接着剤で接着しますが、
火焔パーツや翼は塗装後に接着しますので、この段階では4本の足と尻尾の
火焔2パーツだけ、接着しました。
今回もマジックスムースによる接着ですが、特に冬場は冷えていると混ざりにくいので、
適量を取った後それぞれを湯煎をすると混ざりやすくなります。
これが面倒でしたらドライヤーで遠めに軽く温めるのもいいです。
はみ出した接着剤は無理に拭き取らないで、硬化後に処理します。
【四点接地の矯正】
足を接着して硬化しましたらガタつきがないか調べます。
足のどれかが浮いていたり指が反っていましたら沸騰した湯にしばらく浸し、
柔らかくしてから平らな場所に置き押さえつけて矯正します。
火焔パーツ等も変形していましたらこの方法で修正してください。
レジン自体大変熱くなってますので手袋着用を忘れずに。
【下地〜基本色の塗装】
歯と爪をマスキングしてスポット50(黒)で全体を下地塗装します。
完全に乾いたらマスキングテープ等で剥がれないか確認をしましょう。
基本色は胴体が緑、火焔部分が金ですが今回は面倒なマスキングを省略して
塗り分けをしないで作業をしてみます。頭部と首周辺、肘、膝は一体モールドですが、
ほとんどの火焔は別パーツになってますので塗りやすいと思います。
緑の基本塗装は全てラッカー塗料で行います。今回使った色は上の画像の4色ですが、
起伏を読みながらメリハリを付けてエアブラシで吹き上げます。
緑が終わったら黄土色でインクスポット塗装をし斑点を付けます。
100円ショップで売っている製氷皿に取り出し、筆で複雑な色を作りながら
エナメルシンナーで伸ばす様に塗り付けます。
これを2〜3回繰り返して実物に近づけながら色に変化を与えます。
胴体と一体になっている部分は筆塗りで同じ行程を行います。
メタリック系は斑にならず下地の塗装を侵しにくい上に隠ぺい力があるので筆塗りでも
問題ありません。
エアブラシはゴールド(9)を翼と火焔パーツに吹いただけ。
後はMr.メタルカラー(219)を筆塗りで調子を見ながら塗って行きます。
その後さらにエナメルで凹部分を中心にメリハリを出します。
【眼球(透明レジン)の塗装】
今回は電飾加工が出来る様、眼球を透明レジンで成型していますが、
塗装方法は電飾あるなしに関わらず同じ行程です。
先ず表面を瞳の筋彫りを消さない程度にスポンジ研磨材(スーパーファイン)で
滑らかにし、マルチプライマーで下地塗装をします。
白目部分はWAVEのHGカラー(ピュアホワイト)をエアブラシで斑に注意しながら
数回重ね塗りをします。
最後につや出しに水性アクリル塗料(グロスクリアー)を筆で重ね塗りすれば完成です。
他にも歯やツメ、口の中等、部分的にツヤを出したい箇所に手軽に使えます。
購入先 ホビーショップガネット http://www.gannet.jp/
【電飾加工】
基本工作はキットに組立説明書を入れてあるので省略し、ここでは工作上の
注意箇所を説明したいと思います。
先ず頭部のLEDですが幅があまりないので画像の様に斜めになった状態での
接着なります。これでも点灯時には問題ないのですが、きっちり眼球裏の凹部に
固定したい場合は先にどちらかの眼球を頭部に接着し、もう片方の眼球の凹部に
LEDを接着すればきれいに納まります。
配線を処理したら外れない様にエポキシパテで固定します。
電池ケースとスイッチを首の穴に通し首の裏側に持ってきて、スイッチを先に固定
します。その時に蓋が干渉しないかチェックします。
スイッチは瞬着で仮止めした後、エポキシパテで完全に固定します。この時に
スイッチ裏の配線部分を包む様にパテを盛ってください。
電池ボックスを隠す蓋は2個ありますが、画像左の蓋(46)を接着すると電池交換が
やりにくくなりますので、頻繁に交換する場合は接着しない方がよいでしょう。
固定する場合は火焔付きの蓋(45)がきちんと閉まる位置で接着してください。
【火焔その他パーツの接着】
ボディの塗装が終わったら火焔や尻尾、首パーツをエポキシ接着剤で固定していきます。
この時接着面に当たる部分の塗料はアセトンまたはツールクリーナー(洗浄用シンナー)で
剥がしておきます。
【完成】
塗装が剥げた箇所や接着面をエナメル塗料でリタッチして完成です。