第三の資料。 |
限らずどんな形のものでも多ければ多いほどあればよいと考えています。
第一の資料は5円引きブロマイドや写真集に代表されるスチール写真ですが、特に
ぬいぐるみの造型中画像ではディテールや質感、また細部まで写っているので必須
資料と言えます。
ただ角度的に見えない箇所もあり、そこをカバーするのがDVDの様な第二の資料、
映像ソフトが必要になる訳です。
特に最近発売のDVDやブルーレイはデジタルリマスター化されており、VHSや
LDでは暗くて判りにくかった部分も鮮明に確認できます。
まぁこれだけあれば一応怪獣の造型は出来る訳ですが、私の場合はここにぬいぐ
るみ製作時の設計図を加えております。
例えば下の画像の“アンノン”ですが10㎝ピッチでアウトラインが描かれており、
全長が3メートルだったことが判ります。そしてその中にスーツアクターを配置し
関節や覗き穴の位置を盛り込んでいます。
特に“アンノン”の場合は200㎏の油土を使い造型しているので、その重量を支える
木製フレームの形状も描かれているのが判ります。
また高山良策先生は各スーツアクターのサイズも詳細に書き留めており、それに合
わせた芯の部分になる金属ネットも用意され、これに油土を盛り付けていました。
因みに雄ラゴンを演じた泉梅之助氏は身長163㎝に対し腰回り91㎝のお腹ぽっ
こり中年体型。これを把握してないと正しい縮尺とプロポーションで雄ラゴンの
造型は出来ないという事になる訳です。
しかしこのアンノン、成田、高山両先生とも大変お気に入りの造型とデザインだった
そうですので是非近いうちに立体化したいものです。
先ずはヒロシ君が拾ったアンノンの身体とか?